イングリッシュについて

 外人と会話をするのがめんどくさいってのは、日本人共通の概念武装だと思う今日この頃いかがおすごしでしょうか皆様。私は死にそうです。


 などとまあ変な入り方をしましたが、外国からいらした教授さんの相手をするのは酷く疲れますよね。まず、ただでさえボキャブラリーが貧困で困ってるというのに、話題に上がるのはサイエンスのしかもディープな話ばかりで。単語も専門的な用語のオンパレード。しかも日本語と違って英語って不親切だから尚更困ります。
 スマンクスキャンサーとか、カルシノーマとか何処の部位だよ畜生。略すなよ馬鹿。お前は女子高生かッ。――頼むから綺麗な英語を使ってください!
 そんな焦りと叫びが私の心の中で荒れ狂うわけでして。
 ……とは言ってもまあ、あちらも最大限ゆっくり丁寧に言ってくれてるんで、聞き取れない私の耳がぽんこつなだけなんでしょうけど。


「オー、アアッ、ヤ。イヤー。アーハ(←頷きながら)」


 かろうじてこんな言葉で場を繋げてみたり。
 上の呻き声とも喘ぎ声とも取れる言葉は私が実際に口にした言葉です。文字にしてみると間抜けな感じが随分としますが、実際に外人とディスカッションしたことがある方はどんな場面なのか分かるんじゃないでしょうか。
 凄い日本語訛りの強い英語であっても、何度か言い直せば通じるから不思議なものです。また相手はロシア系の教授でしたが、彼のえらい舌をまいてこもらせた発音の英語も何度か聞いていけば脳内でクィーンズイングリッシュにどうにか変換できることには人間の神秘を感じます。


 やっぱり大切なのは聴覚でしょうか。
 旅行程度ならまだしも、色々な人種が集まる学会とかセミナーなどでは話されている英語にもまた違いがあります。比較的、中国系の方の英語は日本人の私には聞き取り易いのですが、それ以外のヨーロッパ系の英語だとわけワカメ慎二になりますし。そう言った時に、こもっていようがカツゼツが良かろうが、どんな単語を発音しているのか聞き分けられなければ始まりませんから。
 あと他に大事なのは特攻精神がありますね。相手に絡まなければ捨てられるといった風潮が、そういう場所では強いようです。当然ですけど。日本人的な受身の精神は通用しないようですな。……OTL < ノットトゥビーシャイって言われたよ


 うヴぁー。ここ最近は本当に辛いです。
 というわけで寝ます。